こんにちは。
愛知県在住フリーライターの小澤志穂です。

取材ライターとして2年目の私。
インタビュー取材も月に5本程度やっています。

私の前職は病院のリハビリ職。ライター経験も取材もしたことはありませんでした。
>>ゼロからインタビュー取材記事が書けるようになるための方法

最近は、ライター講座の講師をやらせていただいたり、初心者ライターの記事添削も行います。
その中で、「未経験者がインタビュー記事を作るのは5段階のステップがあるんだな」と気づきました。

  1. 文字起こしをしただけ
  2. 文字起こしをした文章をケバ取り、口語体を書き言葉に直す
  3. 記事の流れを考えて、文章を入れ替えたり必要ない文章を削ることができる
  4. インタビュイーを満足させられる記事
  5. 読み物として読者とインタビュイーを満足させられる記事
こんな感じ。
もちろん、できる人は5段階のステップは関係なく記事が書けてしまうのだけれど…。

今回は、その5段階について詳しく説明し、初心者ライターが自分は今どの段階にいて今後は何をしていけばいいのかヒントになるようまとめます。


1.文字起こしをしただけ
これはゼロスタートですね!
インタビュー取材をすると文字起こしをする人とそうでない人がいるようです(※わたしのまわりでは)。初心者は基本的に文字起こしをして、それから記事作成に入ると思うのですが。

この文字起こしで終わっている人は初心者で少なくありません。
しかも、「あー」「っていうか」など、記事には必要ない音や口語体が入ったまま。
事前に「この記事を参考に、文字起こしした内容を読み物にしてきてください」と伝えていても、記事作成が文字起こしで終了している人は少なくありません。

文字起こしの方法は、こちらのnoteに詳しく書いてあります。
>>クラウドソーシングで3ヶ月、文字起こしで学んだ内容
無料エリアと有料エリアに分けてありますが、無料エリアでも文字起こしの基礎が分かるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。

まず、文字起こしをしてスタート地点ですかね。
予算のある場合は文字起こしを外注するライターさんも少なくないので、お金があればやらなくていい作業とも言えます。

2.文字起こしをした文章をケバ取り、口語体を書き言葉に直す
口語体を書き言葉に直した記事は、素起こしの文章より読みやすくなっています。ケバ取りって何?という方はこちらの記事をどうぞ。

ただし、インタビューの流れそのままになっているので、繰り返し同じ話題が入っていたり、前後関係がおかしかったりとインタビューの良し悪しに左右されることも。この時点では「記事」とは言えず、ただの文字起こしという段階です。

3.記事の流れを考えて、文章を入れ替えたり必要ない文章を削る
こちらは「2.文字起こしをした文章をケバ取り、口語体を書き言葉に直す」ところから、記事の流れを考えて文章を入れ替えたり、必要ない部分は削除したりできる段階です。

話し慣れている経営者の方だと時系列にそって、まとめて話してくださるのですがインタビュー慣れていない人だと時系列は前後して、いろいろなエピソードを混同して話す人もいます。
そういう場合は、文字起こしをして時系列にそって話を分解し組み立てて文章を統合する必要があります。

これを私は「文章の分解と統合」と呼んでおり、この記事は読みやすいなあという人はこれがきちんとできているんだと思います。逆に「何を言っているのかよく分からない」となる記事は、ライター自身がインタビュー内容を理解(文章の分解)ができておらず、まとまってない記事になっていると言えるでしょう。

ここまでできてやっと「記事作成」と言えるのではないでしょうか。

4.インタビュイーを満足させられる記事
ここは記事を書く上で最低ラインですね。
ここでインタビュイーとすれ違いにならないために、
【取材前】
①どんな目的で②どんな記事にするために③どんな取材をするのか、この3つを理解してもらうことが重要です。また、話してもらった内容全て記事にできるわけではないことを伝えておきます。
【取材中】
話してもらった内容全てを記事にできるわけではないけれど、ここはプッシュして書いて欲しい、記事に入れて欲しいということ「1つ」確認します。たくさんは書けないということをここで理解してもらいます。PR記事の場合はまた違うと思いますが……。
【取材後】
記事作成では「3.記事の流れを考えて、文章を入れ替えたり必要のない文章を削る」をして、インタビュイーがプッシュして書いて欲しいと言っていたところを盛り込みます。

これができていれば、ほとんどのインタビュイーを満足させられるのではないでしょうか。
もちろん、記事がどれだけの人に読まれたか、まわりの反応も評価に付随してくるので結果によりけりということも言えます。


5.読み物として読者とインタビュイーを満足させられる記事 
最後のステップはこちら。
そもそも「4.インタビュイーを満足させられる記事」というのは、一般的な取材ライターが最低限到達できるであろうステップです。あまりにも相手の意図を無視している、会話が噛み合わないような自分でないかぎりは……。

こちらは私もまだ試行錯誤の段階で、読者の反応はPV数やシェア数、ネクストアクションで明確に数字に現れます。取材の段階で「この記事の読者のネクストゴールはこれ」と明確にあるので、結果がでるにはどうしたらいいのか?どんな記事内容にすればいいのか?を考えます。

ここまでできたら独り立ちできるんでしょうね…私もこの段階にけるよう日々勉強です。


以上、未経験者がインタビュー記事を作るのには5段階のステップがあると思うでした。