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超おもしろいのにわらえない。
そんな帯のキャッチコピーにひかれて手に取ってしまった本。

「アル中ワンダーランド」


著者まんしゅうきつこさんとは
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https://twitter.com/kitsukomz

埼玉県出身。日大芸術学部卒。漫画家、イラストレーター。
2012年5月にHP「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」を開設。
アル中ワンダーランド」(扶桑社)、「まんしゅう家の憂鬱」(集英社)が絶賛発売中 。
引用先:ジモコロ「まんしゅうきつこのリフォームワンダーランド」より
あれ、これ笑っていいのかな?と我に返る
本を読みながら爆笑してしまいました。

電車の中で。

仕事帰りに本屋さんで手に入れて、
家までまてずに電車の中で読んだら
爆笑がとまらず、
何度よんでも爆笑。

笑いながら涙が出てくるほど。

そして、ふと気づくんですよね。

「あれ、これ笑っていい内容なのかな?」

お酒を飲んで幻覚・被害妄想・記憶障害にポロリと
普通だったら笑えないようなことを
きつこ先生のシュールな絵とギャクで
おもいっきり笑わせてくれる。

笑っていいんですよね?


依存症は家族の支えがあって治療できる
お酒を飲んでは記憶をなくし、
イベントで失態をおかして
次の日に弟の電話で自分の奇行を知る。

キャバクラの前で倒れているところを拾われて
1日キャバ嬢体験をしていたり。

幻覚を見て弟に
「今、芸能人がいた!あれは宇宙人だね」
と電話をしたら
「てめー、今度宇宙人の話をしたらぶっ殺すぞ!」
と怒鳴られ電話を切られたり。

アルコール依存症の症状で言動が不安定なきつこ先生。

そんなきつこ先生を助けてくれたのは家族でした。

アルコール依存症の治療をすると決めて
実家に戻り、通院をして、断酒会に通い、
完全にお酒を飲まない状態を維持できているきつこ先生。

今までのお酒の量から考えると
離脱症状や葛藤があったんじゃないかなあと想像します。
が、その辺はあまり詳しくかかれていません。

きつこ先生は現在もさまざまなサイトで漫画を執筆中。
もう、お酒は飲まずに漫画を描けるようになったんですね。

きつこ先生の漫画を読んでいると
実家もまあまあエキサイティングな環境なんですが
お酒を完全に辞めることができたのは
家族の支えがあったからだろうなあと。

深刻な問題で人には話すことができないような生活だったのかも。
それを、シュールな絵とギャクで笑いを誘うことによって
「身近な問題なのかもしれない。」と思わせてくれる本書。

「いやいや、わたしはアル中じゃなくて、ただのお酒好きなだけだし。」

そう自覚されてないアルコール依存症の方も少なくないよう。
この本を読んで「もしかして、私も?」「家族が依存症かも?」と気づくきっかけになるかも。


ちなみに、わたくしはネット依存症。
1日ネットするのが楽しくて、時間が過ぎるのも忘れてしまうくらい。
気づいたら夕方なんて、よくある話。

この前、家族に「1日中、家の中にいるから、朝は庭の水まきでもして外に出たら?」と言われました。
家族って大切。